外壁・屋根の素材
外装リフォームを検討するにあたって、まずはお家の外壁・屋根の素材を知ることからスタートしましょう。
外壁・屋根といっても、種類は様々。素材によってそれぞれ特徴があります。
外壁編
【金属系サイディングボード】
スチールやアルミニウムなどの金属銅板のこと。デザイン性・耐久性に優れた表面材(金属板)と断熱性・防火性に優れた裏打材によって形成され、軽くて耐久性に優れる。美観維持、防カビのために10~15年で要再塗装。塗膜を傷めてしまった場合はすぐに処置が必要です。
【窯業系サイディングボード】
セメント質と繊維質を主な原料として板状に形成した素材。タイル目、レンガ調などデザインが豊富で最近よく使用されている。基材は吸水性があり、防水機能は塗膜に頼っているため、塗膜の劣化を放置すると建物の構造に大きなダメージを与える可能性も。
【モルタル】
セメントと石灰や砂を混ぜて水で練った素材。施工が容易でコストが安いため、新築時の最もポピュラーな吹き付け仕上げ材として使用されていた。強度が高く、耐火性に優れるが、防水機能が低くなると急激に劣化が進み、ヒビ割れが発生する。
【ALC】
コンクリートを軽量気泡化した外壁材。断熱性、耐火性、耐久性に優れ、マンションなどに多く見られる。塗装が劣化したままだと防水性が乏しいため、内部からボロボロに。手遅れになると、下地補修からの復旧が必要となるので、早めの再塗装が重要。
【コンクリート壁】
水とセメント、砂、砂利を混ぜたコンクリートは、最も強度のある外壁材。しかし、経年変化で防水効果が劣化すると、コンクリートの内部に水がしみ込み、専門的な改修が必要となるので注意。
【トタン貼り】
外壁に使用されているトタンは、「プリント」といわれる木目調の塗装をされたものが多く、築30年以上の建物に多く使用されている。金属素材のため、防水性が抜群で耐久性にも優れているのが特徴。現在は外壁に使用されることはほとんどない。
屋根編
【スレート系(カラーベスト)】
代表的な屋根の1つで、石質の薄い板を使用。劣化すると表面の割れや反り、屋根面の接合部の下地の腐食、板金を止めている釘の浮きが起こり始める。10年以上経つと汚れやコケが付いたり、色褪せも目立つようになるので、内部に腐食がないか点検をしてもらうと良い。
【スレート系(カラーベスト)】
瓦の中でも、セメント瓦やモニエル瓦、コンクリート瓦などが存在する。スレート系と比べると劣化のスピードは遅いが、それでも定期的なメンテナンスは必要。種類によって処理の方法や、使用する塗料が違ってくるので、各素材に合わせたメンテナンスが重要となる。